トランス脂肪酸


トランス脂肪酸の害は最近盛んにいわれています。
ちょっと狂騒的な気もするのでナツメ堂の思うところ書きます。
私がカイロプラクティックを学びながら栄養のことを調べているとき既に話に出てきてましたから、アメリカなどではもう20年以上前からいわれてたろうと思います。
正確にはトランス型不飽和脂肪酸なのかな。
名前はエライジン酸。
自然界に存在しない食べるプラスチックみたいにいわれてますがそれは全くの嘘。
それを広めた人は食べ物に値しないという意味でいいたかったんだろうと推察しますが、プラスチック=可塑性物質です。
人体はちゃんと代謝できます。
自然界でも反芻動物の消化管でわずかに発生します。故にバターにも極微量含まれてたりします。
その他天ぷら等油を高温にするといくらかトランス脂肪酸が発生します。
トランス脂肪酸が多いのはマーガリン・ショートニングで、これらが全部トランス脂肪酸でできていると思っている方も多いですが、それも間違いで作る工程で数%できてしまい混入するというのが現実です。
ステアリン酸等の飽和脂肪酸に変えるのですが、全部を飽和脂肪酸にすると固くなりすぎてしまいます。それで部分硬化油という形にするのです。
その工程で飽和脂肪酸になりきれなかったものがトランス型不飽和脂肪酸となるようです。
癌になるだのアレルギーになるだのすごい毒性が高いようにいわれてますがそのあたりは不明です。
わかっているのはエライジン酸がコレステロール値のLDLを上げてHDL下げるので、
心臓血管系に良くないんじゃないか?
心疾患のリスクを上げるんじゃないか?
ということです。
しかし、これもコレステロールそのものの見方が変わってきているのでLDL・HDLで判断できないものでなんともいえないかなってところもあります。
じゃ、大丈夫なの?
ナツメ堂では、
「それでも控えたほうがいいと思います。」
とお答えします。
理由は、トランス型の不飽和脂肪酸が自然界に微量しか存在しないという点です。
マーガリンやショートニングに含まれる量は微量ですし、メーカーもその量を減らす努力をしていますから実は1食分の摂取量も減っています。
しかし、この部分硬化油はありとあらゆる食品に入り込んでいて気にしていないと結局かなりの量を摂取することになってしまいます。
人類がここまでトランス型不飽和脂肪酸を摂取した歴史はないです。
すべての生物にいえますが急激な変化には弱いです。
ですから、トランス型不飽和脂肪酸になじまない個体がかならずあるはずで、長い目で健康でいるのなら極力入ってこないように気をつけたほうがよいです。
自然か自然でないか?
五感で感じ取ってもらうとよいかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください