意識を向ける


怪我をされて、その部位が感覚異常があり動かしにくさもある方とのお話。
だんだん麻痺のようなしびれのようなものがひどくなるのと動かしにくさを心配されてました。
老化が重なってさらに弱ったらもう大変です。
怪我したところや手術したところは感覚おかしかったり機能が低下したりしています。
怪我の治療段階は使わないようにするので、機能低下はさらに進みます。
麻痺があったり、機能が低下すると、意識がいきにくくなります。
人間は、無意識に使いにくくなったところをあまり使わないようにしていきます。
使わないところは体はいらないと判断して機能を制限していきます。
でも日常生活は変わらないので、体は違う機能を使って似たようなことをしようとします。
そうして使わないところは衰えていき、使いすぎるところは疲労していき、バランスはどんどん崩れます。
ナツメ堂の筋肉の調整は、このバラツキを少なくすることを大きな柱にしています。
機能が低下しているところは、意識がいきにくいです。
筋肉そのものを調整する意味もありますが、脳と心にその機能を使うことを思い出させる意味もあります。
意識がいくところに「氣」がいき、氣がいくところに「血」がいき、血がいくところに「水」がいき。
氣血水が流れることが健康な身体のひとつの条件です。
動きが特に悪くなったところは、「痛タタタタ!」ですが、それでそこに意識がいきます。
全身ゴリゴリするのも全身に意識をいくようにする狙いもあります。
話戻って整體の時お話した方。
怪我のところが心理的コンプレックスになって、見ないように、意識しないようにされていたみたいです。
気持ちはわかりますし、そうなるのも仕方ないことです。
大怪我された経験のある方は、少なからず怪我の痕はちょっと複雑な思いがあるでしょう。
ただ、意識を向けないという行為は、そこに氣血水を流さないことになります。
機能は低下していきやすいです。
そもそも怪我をして少し機能が落ちているわけですからなおさらです。
単純な骨折でも脚にギブスして1ヶ月もすると、左右脚の太さは変わってしまいますし、人によっては少し歩き方を忘れてしまいます。
それを元に戻すのはまあまあ大変です。
よく使う脚でさえそんなですから、他の部位でも推して知るべしですね。
「よく動かして、気にしなくても機能が低下しないところまで鍛えてください。よく触って動かして、意識を向けてあげてください」とお話ししました。
キライになっちゃったところも大切な自分ですからね。
生きてはいけても無くなっていい機能などひとつもないです。
ヨガされている方だったので十分に氣(プラーナ)をそこに流してあげてくださいともお伝えしたのでした。
病院では完治ですといわれながら怪我の後遺症のある方へヒントになるかもしれないなと思って書いてみました。

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